私が初めて自分の家に迎えた動物は、ペットショップで何気なく「購入」した猫でした。

その子の名前は「てんちゃん」。
そんな、てんちゃんと言う猫との出会いが、私の人生を大きく変えていくのです。

ぬくぬくとお部屋で過ごす愛おしい「てんちゃん」を見ながら、今まで見えていたようで何も見えていなかった外の世界の猫達の現実が、こんなにも残酷だったことを初めて知るのです。

その現実を知ってからは、悩みながらも迷いながらも少しずつ、少しずつ、出来ることから始めました。

次第に、保護猫活動という活動や、TNR（T：捕獲、N：不妊手術、R：元の場所へ）という活動を知っていくのです。

いつしか私自身が捕獲器を使って保護をして、里親さんに繋げていくなんてことを昔の自分が見たら、たまげるのかな。笑

岐阜に移住してからも、細々と個人で保護猫活動をしていましたが、保護が出来ても、里親さんを見つけることに限界を感じていました。

そんな時に出会ったのが「NPO法人Wellbeing（ウェルビーイング）」さんでした。

保護した猫に去勢避妊手術やワクチン接種をし、Wellbeingさんが広いネットワークや定期開催している譲渡会にて、信頼の置ける優しいご家族とのご縁を結んでくださり、助けられる命が格段に増えていきました。

動物の命の重さを軽んじることなく、愛情深いボランティアの方たちで成り立っている保護活動は、キレイ事だけではなく辛く悲しい事もたくさんあります。

「この子を助けてあげてください！」など、そのお気持ちは素敵で立派なことですが、ボランティアとは手術費用やワクチン代や検査費用が自費であったり、保護する場所には既に猫達が満員で、新しい家族を待っているのです。

声をあげてくださる優しさだけでも嬉しいことですが、どうかご自身に出来ることを行動に移し、その上でご相談やご連絡を頂けるようお願いいたします。

たくさんの猫達が、ぬくぬくと安心して過ごせるお家と、優しいご家族をまっています。

てんちゃん、お空からみてくれているかな？
てんちゃんに教えてもらったことがたくさんの命を救えているよ。
ずっと見ていてね。